オトナ彼氏∞
3rd
特別
「…これで邪魔者はいなくなったな」
車に乗り込むなり、正樹さんはニコッと笑った
社内は正樹さんのような爽やかでちょっぴり甘めな香りがした
その香りのせいもあって、私はドキドキが増してきた
「2人になると…変な感じですね」
「ん?ああ、そうだな」
私ってば、緊張しちゃって上手く話せなくなってる
さっきまでは普通だったのに…
「さて、じゃ家に行く前に、結花に聞きたいことがある」
「…へ?」
正樹さんは笑顔だけど、なんだか真剣な顔をしていた
私もつられて、正樹さんに体を向けた