オトナ彼氏∞
涙
「西川は…俺の大学時代の後輩でさ。初めて会ったのはもう5年くらい前なんだ」
正樹さんは懐かしげに話しだした
ときどき私の髪を触りながら耳元で話すから、すっごくドキドキした
「俺が陸上のサークル仲間で飲んでたらたまたま西川がきてさ、俺の友達の彼女だったんだ。そこで酔った西川を俺の車で家に連れてったんだ。」
「…正樹さんが?」
私は一瞬嫌な予感が頭をかすめた
酔ったっていっても…2人きりになったんだ
何か…あったのかなって…
「西川の彼氏は車持ってなくてさ。俺がみんなを乗せて送ったわけ。おかげで俺だけ毎回酒が飲めなかったよ」
正樹さんは苦笑しながら、私の髪をすっとすくった
「…西川だけだと思った?」
正樹さんにはなんでもお見通し
「…はい」
いちいちこんなことでヤキモチ妬くなんて…
別にそのころは私と出会ってもなかったのに…私もバカだな