オトナ彼氏∞



「大人にしてくださいと言うことは、こうでしょ?」



正樹さんはさも当たり前のような顔をした



「そ、そーじゃなくて!!」



わ、私が言いたかったのはもっと魅力的な女性になれるように、頑張るって意味だったのだけど…



「…なら、なおさら俺ができるのはこれくらいじゃないか?」


正樹さんは私の頬をさらりと長い指で撫でてニコッと笑う


し、心臓が壊れる!!!



「で、ですから!あ、あのダイエットとか…。正樹さんの会社でやってるじゃないですか!」



正樹さんの会社ではフィットネスクラブやヨガクラブなど様々な場面で活動している


運動オンチな私だけど、そういうことからなら始められるかな?と思ったからだ



「ダイエット…?」


「はい!…そうすれば…」



私はその後の続きが言えなくて、俯いてしまった



正樹さんはちょっと笑いながら顔を近づける



「ん?そうすれば…何?」


「そうすれば……正樹さんに似合う女性になれる…かもって…」



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