オトナ彼氏∞



西川さんにボロ負けなのは、自分が1番嫌なくらいわかってる


スタイルも、性格も、取り巻くオーラも…


まだまだLadyになんかほど遠い



だからこそ、もう少し自分に自信が欲しい


正樹さんの隣にいてもおかしくない、素敵な女性になりたい



「…それは俺のためになりたいの?」


「正樹さんのっていうか…。確かにそれもありますけど。…1番は自分が納得したいだけです」



正樹さんのために!なんてカッコイイものじゃない


自分自身が勇気が欲しい


もっと前を見て、歩ける勇気が…



「なるほどね…。でも、俺は今のままの結花が1番好きだけど?」


「っ!?/////」



さ、さらっと何を言うんですか正樹さん!!


「で、でももっと、す、好き…になってもらう…ためにです」


「ふうん。これ以上好きにさせる気なの?」


「…はぃ」


「そっか。じゃ楽しみだな」



正樹さんは優しい笑顔を向けて、頭を撫でてくれた



「…楽しみ?」


「そ、どこまで俺を引き付けられるか…ね?」



正樹さんの笑顔をもっとたくさん見るために


まだまだ道のりは遠いけど…



絶対成長してみせる!!!



と、その笑顔に誓ったのだった




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