オトナ彼氏∞
「だってさ…結花とのこと知ってるはずなのに…なんでわざわざあんなことするの?」
「そ…それは…」
「私はね…遠回しに別れろって警告してるんだと思ってた。でも、ならこんなに大胆とニュースなんかにしないじゃない?わざわざ正樹さんに嫌われるようなこと…本当に好きならするかな…」
りっちゃんは空を見上げながらぽつりぽつりと語った
確かに…りっちゃんの言うとおりだ
西川さんは私に会った時、ただ見たかったと言っていた
私と正樹さんとの中を知ってるなら「私達結婚するんだか別れろ」くらい言ってもおかしくない
…いや、西川さんがそんな乱暴な言葉を使うわけないけど
「でもでも!!正樹さんが違うって言うなら、違うよ!!結花は今まで通り、正樹さんの隣にいていいんだからね」
「りっちゃん…」
やっぱり何も言わなくてもわかってくれた
密かに心をもやつかせていた「本当に私が隣にいていいのか」という疑問
「正樹さんだってあんなに結花にメロメロだもん。大丈夫だよ」
りっちゃんはニヤッとしながらこちらを振り向いた