オトナ彼氏∞
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「…い?っおい、大丈夫?」
ん?
あれれ…?
「あ、やっと起きたね。もう終点だよ」
へ?
しゅ………
「終点?!」
やばいっ!!
完璧に寝過ごした!!
「あはは!君、ぐっすり寝てたからなぁ」
私ってば、寝てる間ずっと隣の人に寄りかかってたみたい
「あ、あの!!すいませんでした!!」
私はろくにその人の顔も見ず、頭を下げた
目線の先には黒いスーツ
お父さんのとは違う高級感のある青いネクタイ
左腕には、なんだか高そうな腕時計…
仕事帰りのサラリーマンさんみたい
「ああ!あやまんなよ!俺も起こすに起こせなくてさ…」
私はゆっくり顔を上げた
「きゃ!!!」