オトナ彼氏∞
「な、何?」
ヤバい!
つい信を見つめてしまった
「そ、そういえば…なんでいきなり一緒に帰ろうなんて言ったの?」
私は隣を歩く信を見上げる
さりげなく車道側を歩いてくれる信
「結花、最近痴漢にあったんだろ?だからだよ」
「へ?」
なんで痴漢のこと信が知ってんの?!
「雄大から聞いたんだよ。心配すんな。俺は誰にも言わねぇから」
少し涙目になった私を信は笑う
ほんとは…あんまり知られたくなかったんだ
りっちゃんにだけ話したつもりだったんだけどな…
雄大って結構いろんな情報知ってるんだよなぁ
「…うん。ありがとう」
「あ…もしかして、思い出しちまった?わりぃ」
信は少し目線を下げて謝った
私は慌てて首を振る
「ち、違うよ!信が優しいから…嬉し泣きだもん!」