オトナ彼氏∞
『次は○○駅~。終点です』
「あ、もう着いちゃうよ」
イケメンサラリーマンさんはちらりと腕時計を見て、それから私を見た
綺麗な瞳に吸い込まれちゃいそう
「俺、終点までなかなか来たことねぇな~」
「う…。ほんとごめんなさ…」
「あああ!だからいいって!」
イケメンサラリーマンさんは何やら胸ポケットから、黒いケースを取り出した
もしかして…
「はい。これやるよ」
イケメンサラリーマンさんがくれたのは、名刺だった
「…神谷 正樹(カミヤ マサキ)さん?」
「そ、きっとまた君に会いそうな気がするからさ」
イケメンサラリーマン改め、神谷さんは私を見てまた笑った
「え?」
「…また乗り過ごすかもだしな?」
…これが私と
神谷さんとの
出会いだった