オトナ彼氏∞
りっちゃんにひとつずつ出来事を話しながら自分でも理解していった
神谷さんは私を『結花』って呼んだ
『彼氏になってやる』って言った
私は…『恋の病』だって知った
『で?結花はなんて言ったのよ?』
「…それが」
『ま、まさか…?』
「…緊張して、忘れちゃった」
りっちゃんはさすが結花って爆笑
笑うとこじゃ全然ないのに~!
『ひひひっ!あ~、お腹痛いわぁ~!』
「もうっ!りっちゃん!」
『あはは!ごめんって!じゃ、また明日ちゃんと話そうよ!覚悟しなさいよ~?』
りっちゃんとの電話を切り、少し落ち着いた
まだ頭はパニック状態だけど…
「とりあえず、お風呂入ろう」
私が着替えを持ち、ドアを開けた時だった
―ピリリリッ
携帯が誰かからの着信を知らせた
画面には
『―神谷 正樹 』