オトナ彼氏∞
「やべぇな…コレは」
やっぱり…
「あ…あの…なんか…ごめんなさい…」
「へ?違う違う!今、感動しちゃって…嬉しいほうのヤバいだから!」
正樹さんは私の荷物をひょいっと持った
半袖から見えた筋肉にドキリと胸が鳴った
「結構重いな…大変だったろ?」
「あ…いえ。料理は好きなんで!」
信には得意なことなんかないだろって言われたけど、実はあったんだよね~!
まあ、得意というか作るのが好きなんだけど
「あ~!なんかめっちゃテンションあがった!はやく食おう!」
「はいっ!」
こんな笑顔が見れるなら…
作って本当に本当によかったなって思う
若干、早起きして寝不足だけど、そんなことも吹っ飛んじゃうよ
「あ、ここで待ってて。飲み物買ってくるから」
正樹さんは近くのベンチに荷物を置くと、自販機のほうに走って行った
後ろ姿をつい目で追ってしまう
背中だけでもかっこいいって…
なかなか…いや、そうそういないよね