オトナ彼氏∞



私はハンカチを広げ、その上に料理を並べていく



・照り焼きチキンサンド
・オムレツとハムのサンド
・カボチャサラダ
・オレンジゼリー



名付けて『ボリューム満点★肉食系弁当』



まあ、オーブンでお肉焼いて挟んだだけなんだけどね



カボチャのサラダは自信作!



お母さんに教えてもらったから、味は保証付だもんね!



『はやく食べてほしいなぁ』



なんて言ってくれるかな?



『うまいよ』とか?


『いい奥さんになるな』とかとか?



『俺の奥さんに…』





「はいっ!お茶でいいかな?」


「はうっ!?あ、はいっ!」



いけないいけない


また変なこと考えてたよ



「ぅお~!!すごいなぁ!」



正樹さんは子供のように目を輝かせて、料理を見つめた



喜んでもらえるとすごい嬉しい…



「俺肉好きだってよくわかったな?」


「え?あ…まあ…」



毎日会社で働いてるから、スタミナつくものをと思って作ったから、結局肉になっただけなんだけどなぁ




まあ、いっか!


「じゃ、いただきます!」


「いただきます!」



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