一恋
体育館では
つまらない校長の話を聞かされた。

「海からの潮風が・・・」
なんて言ってるけど、
本当にそんなのわかるのかなあ?

その後、いよいよ担任の発表があった。
当然みんなは誰がいい、誰は嫌といい始めた。
私は正直、どうでもよかった。

発表も終ってから、
教室に戻ると、
担任の話が始まった。
これまたつまらない話で、
授業のほうがましだ、と思った。

学活が始まるまで
休憩時間があったので
色んな人と話しをした。

親友とも、もちろん話をした。
すると親友はこんな事を言った。


「佐那、ラッキ~♪うしろ、好田じゃん!」


「彼、よくわかんない。」


「話しかけてみなって。イイ人だよ~。」


そんな親友の言葉を聞いたのもあって、
私は彼に話かけてみようと思った。

でも、休憩終了のチャイムが鳴る。

ダメだったか!と思い、
席に着いた。

でも、先生が中々来なかったから
私は後ろを向いて、
彼に話しかけようと思った。

私がいきなり向いたもんだから、
彼はびっくりしてた。


「おはよう。」


「あ、おはよう!私ね・・・」


「国垣・・・でしょ?返事最高だったよw」


彼はそういうと、
思い出し笑いをした。

私は、感じ悪っと思って
ちょっと怒った顔で話かけてみた。


「去年さ、美里・・・綿野木と同じクラス?」


「ああ、そうだけど。綿野木と仲いいの?」


「めっちゃ!」


「ふ~ん。あ、俺好田ね。」


本当感じ悪い!!
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