一恋
友達の家に遊びに行って
私は真っ先に相談をした。

その友達は、今も同じ学校の
本柱 龍希(ホンバシラ リュウキ)。
優しい男の子で、
昔同じアパートに住んでた。

今もそのアパートに住む彼は、
私が引っ越してからも
仲良くしてくれて、
よく遊んでいる。

当時、私は女の子と遊ぶより、
男の子と遊ぶことの方が多かった。

ゲームをしたり、野球をしたり、と
毎日が楽しかった。

彼に相談をすると、
俺ん家もだから。
と言っていた。

それからその事を忘れずに、
みんなと色々な事をして遊んだ。

夕方頃になり、私は家に帰った。

校区外にある私の家は
遠かったので、明るいうちに帰ってた。

家に着くと、
学校から帰ってきた昼とはちがって、
誰もいなかった。

私は電気をつけないまま、
ソファに座り込んで
今日のことをじっくり考えた。

なぜ父は急にでていくんだろう。
そもそもなぜ離婚になるのか。
ちょっと前に家族旅行もしたのに。

私はますますわからなくなり、
考え込んでると、
家の駐車場に車が止まるのが見えた。

母が帰ってきた。
< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop