クールなあいつは最強美少女

男子校



私は今、デカイ門の前に居る。

……男子の姿で。





―――――1時間前―――――


「瑞希~。これから男子校通ってもらうからぁ~」


「………は?」




思わず声が出た。


今……
男子校って言った?!




「な、何で?!」


「そこの学校、私の知り合いがやってるのよ―。だから安いのよ♪」


「…はぁ……分かったよ…行くよ……」


「さすが瑞希♪はいっ!これつけてってね~」




そう言ってお母さんが取り出したのは……


………カツラ。


何故カツラ?!




「何驚いた顔してんのよ。瑞希は男装して行くのよ?」




男装??!!!!


き、聞いてないし………


てか、何でお母さんはさも当たり前かのように言うんだろう…。


それもそれで驚きだ。



てか、これって行くしかなくないか?



もしこれを断ったら……


多分……いや、99.9%、私の命は無いだろう。



しょうがない……


行くか…………





――――――――――――――――――――――――



と、言うワケなのだ。








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