クールなあいつは最強美少女
仲間たち
私が変装をやめた数日後。
事件は起こった。
それは、私が吹雪達と屋上でお昼御飯を食べていた時の事だった。
プルルル、プルルル、
初期設定の携帯が鳴る音が、屋上に響いた。
「…あ、私だ!」
すぐそばにあった携帯を取り、食べていたメロンパンを置いた。
携帯を開けてみる。
…非通知?
とりあえず、出てみることにした。
嫌な予感がした。
嫌な汗が、背中に伝う。
ピッ
「…もしもし。」
『…どーも、神龍さん♪』
その声は、男の声だった。
ふざけた調子で言っていて、私はイラッときた。
「…てめぇは誰だ。」
『さぁーね♪それよりいいのかなぁ~?君の仲間、ボロボロ何だけどなぁ~』
「…はぁ?…てめぇ、何しやがった。」
自分でも驚くぐらい冷静だった。
くそっ。…こいつは一体誰なんだ?!
『…〇〇市の第一倉庫に1人で来い。早く来ないと…仲間、死んじゃうかもね~♪…じゃ。』
ブチッ
「…チッ…」
切りやがった。
「み、瑞希?…何かあったのか?」
「…仲間が拉致られた。…悪いけど、だれかバイク貸してくんね?」