with you
第1章 新しい生活
 私は玄関の扉を押すと、ほっと息をついた。扉をあけると、まばゆいばかりの光が私に届く。


 新しい学校に、新しい生活。


 中学の時の友達とは高校で離れてしまい、知った人はいるけど、友達はいない感じだった。


 友達とかできるのかな。


 不安な気持ちを紛らわすために、できるだけ軽い足取りで学校に行くことにした。


 何度か通った道を歩き、学校まで行く。そこには人があふれていた。まずは自分のクラスを確認し、靴箱で靴をはきかえ、指定された教室まで行く。


私のクラスは二組のはずなのに、なぜか最上階の四階に教室がある。五組とか一組ならわかるんだけど。


 教室の前に行くと、深呼吸をして扉を開ける。


 ざわついていた教室が波がひいたように静かになる。


 刺さるような人の視線を感じ、視線のやり場に困っていた。


 何か私の格好がおかしいんだろうか。


 寝癖なんかはないはずだし、制服もきちんと整えてきたはず。


 人からじろじろ見られる要素は物珍しさ意外はないはずなのに。


 黒板に書かれた席を確認し、自分の席まで行ったとき、すでに私の後ろの席には女の子がいた。


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