with you
第2章 強引な約束
 中間テストが終わりを告げる。最初のテストということで緊張はしていたけど思いのほか、すんなりとできてほっとする。


 欠伸をかみ殺していると、私の机の前に影が現れた。


「帰ろうか」


 その言葉に顔をあげると、すでに真由と愛理が私の席の前に立っていた。


「かえろっか」


 愛理の言葉に頷き、立ち上がる。


「甘いものでも食べて帰らない? 真由もたまには遠回りしてさ」


行きたいけど、でも、帰り道がわからないかも」


「帰りは私が送っていくよ」


「じゃあ、行く」


 真由は愛理の言葉に目を輝かせる。


 真由は本当に可愛いなって思ってしまう。雰囲気が柔らかくて、一緒にいてほっとする。


 愛理はしっかりとしていて、同じ年なのにお姉さんという気がする。誰にでも分け隔てなく接するのが本当にすごい。
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