with you
「おはよう」


 依田先輩はそう挨拶を交わすと、私を見る。


「またね」


 私はその言葉に頭を深々と下げ、自分の教室に入っていった。二人が親しいことを知っていたので、自分がいると邪魔になってしまうのではないかと思ったからだ。



 教室に入ると、自分の席まで行く。そこでもう既に学校に来ていた真由と顔を合わせる。


「おはよう」


 彼女は屈託なく笑っている。


 私もそんな彼女の言葉に笑顔で応え、自分の席に着いた。
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