with you
 家を出ると宮脇先輩と一緒に帰ることになった。


 私の家まで少しのところで宮脇先輩は足を止める。


「ここでね」


「宮脇先輩もこの辺りに住んでいるんだろうか」


 わたしは笑顔で彼女と別れた。


 あんなに綺麗だったらもっと自信を持って人と接することができるかもしれない。


 そんなことを考えながら彼女の後姿を見送っていた。



 家の中に入ると、帰ったことをリビングにいる親に告げ部屋に戻る。


 先輩が見てくれたスケッチブックを顔の表情を緩ませながら部屋の隅にたてかけた。
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