【短】みずたま模様
その次の日は、なぜか昨日とのギャップのように落ち着いてた。
「付き合うのには理由いらないのに、別れるのには理由がいる。こういう歌詞あるじゃん?」
落ち着くと、胸のどこかがずっとモヤモヤしてて……
「切ない顔してる」
思わず泣きそうになるのを、我慢した。
「我慢するなー!」
「自分ではあんまり感じてなくても、やっぱり短い間でも一緒にいて付き合ってたのは事実だもん。自分でも気づかない何かがきっとあるんだよ」
涙が……
ポロっと溢れてきた。