ピンクのタオル―恋人は野球選手―
尚人が立っていた。



「ど、どうしてここに?」



「翔太が真鈴がいたって
教えてくれて。
で、探したらまたこのタオル落としてたってわけ。」



尚人…


私はなぜか涙が止まらなくて…




「尚人、ごめんね。
手紙読んだよ。
あの時私…きゃっ」


尚人が私を優しく抱きしめてくれた。



「真鈴、ごめん!
あの時俺、むしゃくしゃしてて真鈴にあたってしまってた。
別れようなんてそんなこと言ってしまった。
本当にごめん!!」


尚人の声も震えているのがわかった。


泣いているのかな…?




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