ピンクのタオル―恋人は野球選手―
「母さんからはすこしだけ話を聞いた。」

お父さんはそう言った。



「真鈴さんとお付き合いさせてもらっています。
真鈴さんは素直で優しくていいところばかりです。」


もう、尚人ってば。




「そうか。
君はテレビでよく見てるよ。
試合にいつも真剣に取り組んでいてすごいと思った。
テレビのヒーローインタビューで君の話を聞いていると真面目でいい人だと思った。
こんな娘でよかったら幸せにしてやってください。」


「私もそう思うわ。」



お父さん…


お母さん…



一人娘の私は


本当にお父さんや


お母さんに大事にされてるって思う。





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