乾柴烈火 Volatile affections
その夜、

疲れた顔をして帰ってきた彩に

率直に

「おじーちゃんとのセックスはどーだったの?」

と聞いてみたら、

とても嫌そうな顔をして、

2000香港ドルしか稼げなかった事、

昼間にみたおじいちゃんは、

やっぱりどこから見ても

おじいちゃんで

後ろ姿のお尻に年齢を感じて

ドン引きしたが、

乗りかかった船だから

セックスするしかなかったこと、

パンツを数枚プレゼントでもらったが

彼女の大きなお尻に入らないほど小さく

気に入らない事を

一気に言い放ち、

パンツを全てゴミ箱に捨てて、

腕をさすりながら

シャワーを浴びるといって

行ってしまった。


私はその時はじめて

頭がいかれているとばかり思っていた彩の

普通の部分を

見る事ができたような気がして

少しほっとした。

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