乾柴烈火 Volatile affections
移動したA商事の席。

司さんが主導権を握って

会話をすすめる。

彼女は賢くてどんな事でも話せる。

今の空気ならまだ、

彼女にしゃべらせておいた方がいい。

私は下座に座り

ひたすら水割りを作って、

相槌を打つ。

「こんまにあー!お久しぶり?最近はどうなん?」

キタ。

ママだ。

出勤したばかりなのに酔っ払っている。

ムチムチの、

おしりのようなおっぱいがこれでもか、

と言わんばかりに露出されていて、

きめの細かい白い肌に

赤みが差している様が

裸眼の私に認識できるほど、

彼女は酔っ払っていた。

今日は同伴出勤で、自分で経営している

割烹で食べてきたらしい。

ママの挨拶の途中に司さんが、

マイケルの指示で席を外した。

あたりを見渡せば、

お店は込み始めていて

どこの席も盛り上がっている。

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