乾柴烈火 Volatile affections
「おおー。」という歓声が上がった。
それは一番奥のボックス席からのもので、
かなりうるさい。
ここ席のお客さん達が何事かと立って
様子を見たまま、固まってしまった。
私も、ちらりと目線を動かして目を凝らす。
パンツ一丁の司さんが
テーブルの上に乗っていて、
くねくね動いているようだ。
無数の手が司さんの腰にあるのは、
彼女のパンティーに皆が
お金をはさんでいるのだろう。
司さんは、
腰にある手の一つ一つを順番に握り、
胸を触らせているようだ。
裸眼の私に、
実際そこまでの詳細は見えなかったが、
先日全く同じ状況で同席した私が
目の当たりにした事だったので、
多分そうだろうと思った。
そして今の彼女の表情は、
きっと
きらきらと輝いていて
アイドルになっているんだろうな、
と思った。
亜希さんが、
「あーあ、また司のストリップショーが始まった。」
と呟いて、ため息をついた。
唖然として固まったまま
視線を外す事ができなくなってしまった
この席のお客さん達に対して、
少しだけ投げやりな口調で
説明をはじめる。
「あの子は、実はニューハーフで、タイでグラビアアイドルをやっていて、飲み過ぎたり気分が良かったりするとあんな感じでストリップショーを始めちゃうみたいです。あの様子だと今日はきっと最後まで脱ぎますよ。胸や乳首も確かにきれいだけど、それ以上に、あそこがピンク色でびっくりするくらいにきれいなんですよ。」
そんな解説を聞いている途中
向かいのカウンター席から、
「公衆便所のくせに!」
という決して穏やかではない
罵声が聞こえた。
それは一番奥のボックス席からのもので、
かなりうるさい。
ここ席のお客さん達が何事かと立って
様子を見たまま、固まってしまった。
私も、ちらりと目線を動かして目を凝らす。
パンツ一丁の司さんが
テーブルの上に乗っていて、
くねくね動いているようだ。
無数の手が司さんの腰にあるのは、
彼女のパンティーに皆が
お金をはさんでいるのだろう。
司さんは、
腰にある手の一つ一つを順番に握り、
胸を触らせているようだ。
裸眼の私に、
実際そこまでの詳細は見えなかったが、
先日全く同じ状況で同席した私が
目の当たりにした事だったので、
多分そうだろうと思った。
そして今の彼女の表情は、
きっと
きらきらと輝いていて
アイドルになっているんだろうな、
と思った。
亜希さんが、
「あーあ、また司のストリップショーが始まった。」
と呟いて、ため息をついた。
唖然として固まったまま
視線を外す事ができなくなってしまった
この席のお客さん達に対して、
少しだけ投げやりな口調で
説明をはじめる。
「あの子は、実はニューハーフで、タイでグラビアアイドルをやっていて、飲み過ぎたり気分が良かったりするとあんな感じでストリップショーを始めちゃうみたいです。あの様子だと今日はきっと最後まで脱ぎますよ。胸や乳首も確かにきれいだけど、それ以上に、あそこがピンク色でびっくりするくらいにきれいなんですよ。」
そんな解説を聞いている途中
向かいのカウンター席から、
「公衆便所のくせに!」
という決して穏やかではない
罵声が聞こえた。