乾柴烈火 Volatile affections
マイケルが私を呼ぶ。

A商事の席を立ち、次の席を確認する。

3人いる。

その内1人は顔見知りの常連さんだ。

やばい。

名刺は以前頂戴したはずだけど、

名前を度忘れしたようだ。

私はお酒が弱いのに、

今日も飲みすぎていた。

それは仕方のない事で

私がお客さんにしらふで話せる事など

何一つなかった。 

マイケルにそっと耳打ちをして、

常連さんの名前と、

残りのお客さんが

お店に来た事があるかないかを確認する。

< 30 / 144 >

この作品をシェア

pagetop