乾柴烈火 Volatile affections
「そもそもここは高級クラブなのよ。なんて有様なの。」
 
と軽蔑した顔で見下ろす芳子さんと

介抱する他のスタッフを尻目に

私と彩は店をでた。

私は早速、

「で?あんたはあの公衆便所発言に対して、どう切り返したわけ?」

と聞いてやったら、

「ああ、あれね。あんたなんて公衆便所にさえなれない女のくせに。って言ったの。そしたら、私は絶対そんなものにはなりたくないわよ、って捨て台詞を吐いて、トイレに逃げちゃったけど。」


と言うので

私は腹を抱えて

思いっきり笑った。



彩は、どこまでも最高だ。


< 36 / 144 >

この作品をシェア

pagetop