練乳いちご



「やりっ。じゃあ、すぐカバン持ってくるから!お前も準備しとけよ」



そう言うと、小高くんは教室を飛び出していった。

残されたあたしは、一人でポカンとする。
ちなみに陽菜ちゃんは、顔の筋肉疲れないの?ってくらい盛大ににやけている。



「小高くん可愛いー。聡美にいいよ、って言われたとき、すんごく嬉しそうだったよ?」

「嬉しいわけないでしょー、あたしと一緒に帰るごときで。」



だいたい、小高くんには超可愛い子も寄ってくるだろうし。


…あれ?
なんでだろ…

…なんか、胸に違和感がある。





< 17 / 23 >

この作品をシェア

pagetop