練乳いちご
「その…助けてくれて、ありがとう」
熱が、体中の熱が顔に集まる感覚。
あぁぁぁあ、あたし今絶対顔真っ赤だ…。
もともと可愛くなんてないのに、こんな見苦しい顔なんて見せらんないよぉ。
「別に…。」
それだけ呟いて、そっぽを向く小高くん。
やっぱあたしの顔が見苦しかったから?
「っと…ごめん、なさい…」
「んで謝んだよ」
「だ、だって…迷惑かけちゃったし、それに…」
「迷惑なわけねーだろ」
ぎゅっ、と手を握られる。
「~っ…!」
「こんな震えてんじゃねーか。」