練乳いちご
ふたたび
次の日、小高くんは本当にあたしと同じ電車に乗っていた。
「おっ、おはよう小高くんっ」
「あぁ、林。おはよう。」
そういってにっこり笑う小高くんの笑顔にクラクラする。
…はぁ、やっぱり格好良いなぁ
ガラガラの車内で隣に座るのはおこがましいと思い、向かい側に座ろうとするとポンポン、と小高くんが自分の隣の席を叩く。
「隣、来いよ。」
「う、うん…。」
小高くんの隣に、控えめに座る。
うわぁ、緊張する…。
さっきから、心臓がドキドキウルサい。
そんなわたしとは裏腹に、小高くんはうとうとしはじめた。