餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜☆SECOND☆
第一章★
謎の少年
『ここに来るのも久しぶりだな・・・・・・』
月明かりに照らされ、夜風に靡[なび]く髪を右手で押さえながら一人の少年が呟いた・・・・・・
栗色のふわふわした髪に綺麗な目鼻立ち・・・・・・
どの女性をも虜[とりこ]に出来そうなルックスの持ち主が愛しそうに呼ぶのは・・・・・・
『ミヤ・・・・・・早く会いたいよ・・・・・・』
愛しい少女の名前・・・・・・
少年の手には一枚の写真が握られている
そこに写っているのは笑いながら歩く一人の少女の姿・・・・・・
少年は写真を眺めて一度夜空を見上げると、颯爽と速足で目的の場所へと急ぐ
『待っててね?もうすぐだから・・・・・・・・・』
少年の声は夜の闇に消えていった・・・
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