餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜☆SECOND☆
宣戦布告!!
―愁side―
・・・・・・聞こえねぇ
俺は物陰に隠れて様子を伺う
ミヤと手を繋ぎながら幸せそうに歩く少年・・・
一体誰なんだ?あいつは・・・・・・
今までミヤと一緒に居て、会った事も…見た事もない
それに…かなりのルックスの持ち主だ
遠くからでも分かる……他の人とはオーラが違う
ミヤの家の前に着き、男はミヤに何か告げてからその場に残った
そして……
『見てるんでしょ?出ておいでよ』
男は俺に聞こえるように、少々声を大きくして言った
言われた瞬間、俺は肩をビクッと震わせる
どうやら…バレているみたいだ
俺はこれ以上隠れてても仕方ないと思い、男を睨みながらスッと男の前へ出た