餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜☆SECOND☆
―愁side―
『愁はいいよなぁ〜』
『・・・・・・・・・。』
『羨ましいなぁ』
俺は呆れた様にため息をついて目の前のハンバーガーにかじりついた
何が言いたいんだ・・・・・・
こいつは・・・・・・
『あれ?愁くん?シ・カ・トですか?』
『あー、もう!うるせーな!!さっきから同じ様な事ばっかり言いやがって』
俺がそう言うと、目の前に座る男・・・哉多[かなた]はまだ半分以上残っていた俺のジュースを一気に飲み干した
『あ、オイ!哉多!!』
俺は空っぽになった紙コップを見下ろして、今日何回目か分からないため息を漏らした
こいつにはついていけない・・・・・・
哉多は俺の親友
茶髪の長身で女子からもそこそこモテる
茶髪にピアスだから仕方ねぇけど・・・・・・ぱっと見はチャラい
実際、女たらしで何人もの女に手出してるし
ミヤにも手出そうとしてたし・・・・・・
まぁ俺が止めたけど
『で?お前はさっきから何の事を言ってるんだよ』
俺は哉多を睨んでから目の前のポテトを口に入れた
『その1!!ミヤちゃんと幼なじみだという事が羨ましい!!!』