餌は貧血少女!?〜吸血鬼に愛されて〜☆SECOND☆
俺が今まで気になっていた事を言えば、哉多は一瞬キョトンとした顔で俺を見た後、すぐにお腹を抱えて笑いだした
何なんだよ・・・・・・
『本気な訳ないじゃん!この俺だよ?』
そう言って哉多は自分を指差す
いや・・・答えは分かってたけどな
こいつが1人の女に本気になる訳がない
『ただ美少女ミヤちゃんと付き合えた愁くんに祝杯を・・・・・・』
『うん。どこが祝杯?』
明らかに祝杯してねぇだろ
俺は呆れた様に鼻で笑う
『お前さ・・・そろそろ1人の女に本気になれよ』
『なんで?』
哉多はコーヒーのおかわりを貰ってきて徐に口に含んだ
こいつ・・・分かってねぇのか?
『なんでって・・・俺ら吸血鬼は20歳までには正式に婚約者を決めなきゃいけない掟だろ?』
この国の掟には心底呆れるが、仕方ない事だ・・・
こればかりは変える事が出来ない掟なんだから
俺ら吸血鬼は今までは普通の食べ物で生きていけてる・・・けど、
成人すれば体つきが変わる・・・
婚約した女の血を飲まないと・・・・・・
『お前・・・餓死するぞ?』
最後には干からびて死が訪れる