1人の少女が同級生を殺すまで
「えぇ~おもろいのに。」
リナはちょっとふてくされた顔をしたけど、すぐに笑って、高杉に罵声を浴びせはじめた。
「てか、ウチもう帰るわ。疲れたし。」
バカみたいに写メを撮り続けてる女に
昨日の遅くまで電話に突き合わされて寝不足なのだ。
「キョウコ帰るん?じゃ、一緒に帰ろ。」
「キョウコとシュンスケはほんまラブラブやな~。うらやましいわっ。」
リナからうらやましがられたって、少しも嬉しくないけど。
「リナだって彼氏おるやん!」
「せやな!んなキョウコまた明日ね!バイバーイ」
「うん、バイバーイ。」
あたしはリナに適当に手をふって
シュンスケと共に歩きだした。
リナはバカだから相手をするのが疲れる。
だけどコイツはもっとバカ。
「ほんま高杉キモすぎな!俺あんだけ殴って手汚れたりせんかな?」
私はお前みたいなバカといてバカが感染しないか不安だけどね。
「さぁ~。てか何でそんなに今日、高杉に怒ってたん?」
「いや、何かイライラしてて。」
「ハハ、何やねん、その理由!」
「いや~でも、まさか小便漏らすとは思わんかったわ。」