眠れない君へ、提灯を贈る。
「っ………よるなんて、だいきらい。こわいゆめ、見るんだもん」


妹は、にぎゅっと抱きついて。


まだ、泣いている。




「………大丈夫、だからな。にーちゃがついてるから、もう泣くな」


僕は妹の頭を撫でた。

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