眠れない君へ、提灯を贈る。
「じゃあ、すぐ朝にして」

無茶を言うなよ、妹よ。


そして泣きはらした目で、僕を見るな。悲しくなるじゃないか。


「―――夜を無くすことは、できないけど」


妹が、また泣きそうになる。
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