不器用な青年たちへ
新任教師の名は、葉月。


情熱に溢れた、暑苦しい先生だった。



それまで、教師に楯突いていた彩夏が、葉月には笑ったんだ。


その信じられない程優しい笑顔に、鳥肌が立った。






帰ってこない。




その単語が、俺の脳裏を過った。




『葉月先生が好きなの』



頬を赤らめ、俯き加減にそう言った姿は



恋する女子だった。




対照的に、俺の感情は冷めていった。




どうにかして、何とかして




葉月を消さなければならなかった。




俺の大切な人を取り返す為に
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