不器用な青年たちへ
僕らは、高校生になった。
特に同じ学校にしようと決めたわけではないが
蓋を開けてみたら、僕ら4人は同じ制服を着ていた。
A組になった落合千汰。
C組になった渡瀬珠樹と僕、流山智尋。
E組になった新垣彩夏。
退屈していた入学式。
体育館の窓から見えた真っ青な空は、今も鮮明に覚えてる。
あの入学式は
ずっと一緒だった僕らの別れの儀式だったんだ。
身体も心も成長した。
いつまでも、一緒にはいられなかった。