不器用な青年たちへ
『タマキ、近すぎなんだけど(怒)』



俺の携帯の画面から、彩夏の怒りが伝わる。


どうでもいいが、式中に携帯を出すなよ。




『後で処刑だな』




携帯をしまう。


離れて座る彩夏が、俺を見てくる。



深く頷いたってことは、実行する合図だ。


< 6 / 17 >

この作品をシェア

pagetop