不器用な青年たちへ
彩夏に敵は多かったが、同時に、あいつに惚れる男も多かった。



くっきりとした顔立ちは、そこら辺のタレントよりも美しく


真っ白な肌は、触れたいと思わせる魅力があった。



腐れ縁の俺も、指一本触れたことはない。





一番、近くにいるのに




『退屈だよぉ(-_-)助けに来て千汰』



うん。

俺は、お前が必要とするならどこへだって行くよ。



何だってできる自信があるよ。



なのに



お前の黒目がちな瞳には、俺は映らない。




それが分かった




中学の春…
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