春うララ~時代劇編~
【ララー5】


先輩って
知識があるのかないのか
不思議な人です。





今外は大雪なので、
私達はしばらくお家で
ダベッていましたが、

そこで気付いたんです。



この人
商売関係とか変なことは
詳しいんですが、

社会的常識な知識が
ないんです。





「先輩…
ちゃんと寺子屋
行ってました?」





「行ったわよ行った。
ご飯美味しかったわ」





絶対嘘だ…





寺子屋は
学問を学ぶとこで
ご飯なんて食べません。





「じゃあ
なんか質問しますよ?」





「いいわよ。
ドンと来なさい」





自信満々に言うララ。


いつものクイズ問題や
トンチ問題とは
違うんですよ?





「じゃあ質問です。

あの独眼竜で
恐れられた人の名前って
知ってます?」






「独眼?黒ヒゲ?」





「違います!
伊達正宗です!

次。
本能寺で焼かれた人は?

…なんて、
簡単過ぎますか」





しかし、
ララはそれに対して
考え込んでしまった。





マジ……?





この人…織田信長を
知らないの…?





「ヒントは織田です」





「織田裕二?」





「誰ですかそれは!
織田信長ですよ!

…先輩。

まさかと思いますが、
あのお城にいる人の
名前はいくらなんでも
分かりますよね…?

今この国で
一っっっ番権力があって
あの織田信長に憧れた
関白様を」





「え…小泉総理?」






「誰ですかそれは!
んもう違います!!
豊臣秀吉です!!

信じられません!
秀吉様も
知らないんですか!?」





「いーのよ。
人間あいうえおが
言えりゃあ
何とかなんのよ」






なんつー堕落した考え。



本気で言ってるのが
怖いです
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