Maidoll Factory
その少年は僕と視線が交錯した事で、あからさまに怪しい事この上ない挙動でギクシャクと店の前を立ち去っていく。

…何だろうな、この時間なら学園の授業も始まっているだろうに。

サボタージュかな?

そんな事を思いながら店の中に戻ろうとすると。

「……」

通りを数メートル行った所で方向転換し、再び店の前に歩いてくる。

そしてまたも僕と目が合うと、ギョッとしたような顔で通過。

再び数メートル行った所で方向転換しては、チラチラとこちらを見る。

正確には見ているのは僕の事ではなく、メイドールファクトリー…この店だった。

< 12 / 90 >

この作品をシェア

pagetop