それでもキミを



オレンジジュースを飲んでいたら、亜紀たちが戻って来た。


「優華~!何乗ったのぉ?」


…テンション高くない?


もしかして、大島を狙ってる?


「コーヒーカップに乗ったぁ。でもめっちゃ酔ったぁ…」


「あはははっ!大丈夫ぅ!?」


心配する様子ゼロ。


「…まぁ、何とかねぇ…」


酔った原因は栗原だけど、栗原が買ってくれたオレンジジュースのおかげで少しラクになったのも事実。


何かムカつくけど、まぁいいや。


「亜紀はどうだったの?」


「え?あ…あたしぃ??」


亜紀は横目で栗原と大島がこっちを見ていないことを確認して、あたしの横に座った。



< 21 / 63 >

この作品をシェア

pagetop