それでもキミを
オレンジジュースを飲んでいたら、亜紀たちが戻って来た。
「優華~!何乗ったのぉ?」
…テンション高くない?
もしかして、大島を狙ってる?
「コーヒーカップに乗ったぁ。でもめっちゃ酔ったぁ…」
「あはははっ!大丈夫ぅ!?」
心配する様子ゼロ。
「…まぁ、何とかねぇ…」
酔った原因は栗原だけど、栗原が買ってくれたオレンジジュースのおかげで少しラクになったのも事実。
何かムカつくけど、まぁいいや。
「亜紀はどうだったの?」
「え?あ…あたしぃ??」
亜紀は横目で栗原と大島がこっちを見ていないことを確認して、あたしの横に座った。