それでもキミを
別にいつもまともに授業を聞いてた訳じゃないけど、
それなりに聞いて、ノートも取ってた。
でも今日は全く聞いていない。
運良く席替えで窓際の席になった。
雲を眺めながら考えてみる。
亜紀の言葉。
『…ヤバいっ…!!』
何が?
栗原に何かされるとか?
う~ん…
全然分からない…
…あ、無理やり友達になっちゃうとか!?
絶対嫌っ!!
あたし、ああいう人嫌いだもん。
考えるのが嫌になって、亜紀に助けを求める。
メモ用紙に
「『ヤバい』って何っ!?」
って書く。
先生が黒板に何か書いてる隙に亜紀にメモを回す。
さらさらっと何か書いてすぐにメモが返ってきた。