それでもキミを


ご飯食べて、お風呂済ませて。


後は寝るだけってとこまでしてるあたしにびっくりしてる。


何で栗原のメールを待ってるんだろう?


暇つぶしに何かをしようとしてもダメ。続かない…。


もうすっかり夜になっていた。


ふと窓から空を見る。


星がたくさん出てる…。


とっても晴れていた。


嬉しそうに星が輝いていた。





だが、ずっと待っても栗原からのメールは来ない。


もう12時になりかけていた。


「…忘れることもあるよね。」


メールするって言って忘れることなんてよくある。


「…だから、もう遅いし寝よ」


自分に言い聞かせるように言い、ベッドに入る。


忘れることもある


って言わないと、何かに気づいてしまいそうだから。





星は雲に隠れてしまっていた。


まるで、あたしの心を表すように。


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