殺し屋
 しかしまあ、それだと俺の存在が無に等しい(敵を誘導するのなら、対物ライフル類で建物を撃ち崩せば良いだけだし)ので、標的である殺し屋は俺が殺すという事になった。

「……そういやアンタ、観測手とか居ないの? 狙撃するときは二人で一人とか聞いていたが?」
 俺が協力者である男性に話しかける。正直、狙撃関連は疎い。
「観測手? ああ、居ない。必要ないさ、そんなの」
「へえ……、プロってのは流石だな」
「コチラからも一つ訪ねたいのだが……。拳銃以外は持っていないのか?」
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