殺し屋
「敵襲だ! 散れ!」
 俺は銃を構えながら、その場から離れた。後は『優秀な狙撃手』とやらが始末してくれる。……標的以外は。にしても、たった一人始末するだけで七万ドル……敵は相当強いはずだ。
 近くの物陰から、標的宅を見渡す。武装した敵がぞろぞろと家から出てくる。
 よくは分からないが、軽武装だ。
 さて、狙撃の腕を……、
 そう思う暇も無く、出てきた人間の一人が倒れた。
「気を付けろ、狙撃だ!」
 下部の中でもリーダー的存在の人間がそう叫んだ。

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