殺し屋
 それを防ぐことが出来ずその攻撃を肩に受け、そのまま標的宅の外に吹き飛ばされ、頭を地面に打つ。
 肩に、激痛が走る。傷口に熱湯をかけられた様な痛み。
 敵がナイフに付いた血を振り払いながら向かってくる。
「さあ、此で終わりだ」
 俺に向かい、敵がナイフを構える。
 もう、無理だった。
 何も出来ない。
 諦めるしかない。
 もし、肩が損傷してなかったらまだまだ足掻きようがあっただろう。
 だが、肩を損傷している。こうなったら、足掻きようがない。
 足掻いても、只疲れるだけだ。
 此処まで来たら、諦めだけしかない。
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