殺し屋
「さあ、な。確かにすぐに金は手に入る。だが、好んで殺し屋になる奴なんか先ず居ない」
「それで、報酬は?」
「三○○万ドル。まあ、こんな所だろう」
「そうか」
 情報が書かれた紙を手に取り、椅子から立ち上がる。
「情報屋によると、その殺し屋は依頼でこの付近の街に訪れているらしい」
「移動中にやれ、ってことか」
 地下室へ梯子を使って降り、武器を物色する。なるべく小型の方が良い。なら、やはり拳銃とナイフだろう。
 地下室から『AITOR Knife』と『ファイブセブン』を取り出し、腰のホルスターに仕舞う。更に弾倉を幾らか仕舞い、上から防弾服を着込み、そして黒色の防弾サングラスを取り出し、ポケットに仕舞う。
「それじゃあ、行こうか」


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